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【備蓄食の一週間分リスト】選び方・収納方法も解説

BCP 備蓄食

災害や緊急事態に遭った時に役立つのが備蓄食です。備蓄食を十分に準備することで緊急時の不安感を減らすことができます。

この記事では、備蓄する方法や一週間に必要な量などを詳しくご紹介します。

備蓄する2つの方法

備蓄食には、非常食とローリングストックという2つの備蓄方法があります。

どちらが良いかは家庭によって違うため、どのような方法かを理解して選択するようにしましょう。

ここでは、2つの備蓄方法について詳しく解説します。

非常食

非常食とは、長期保存ができて、調理が不要または簡単に食べられる食品のことです。

地震や台風、停電などの緊急時でガスや電気も使えない時に食べられるように備えるものです。

数年間保存しておけるものが多く、開封せずに家に保管しておけます。代表的な非常食は以下のとおりです。

 

・缶詰
・乾燥食品
・レトルト食品
・ビスケット
・インスタント麺など

 

栄養バランスが考えられているカロリーメイトやエナジーチャージ系のゼリーなども役立ちます。

緊急時は調理がほとんどできないことが考えられるため、温めずに食べられるものや、水だけで準備できる食品を非常食として選びましょう。

非常食は普段の食事とは別で保管することが多いため、保管していることを忘れてしまい、緊急時に賞味期限が切れていた、なんてことも。

そのため、定期的に賞味期限を確認して必要であれば交換するようにしましょう。

ローリングストック

ローリングストックとは、普段の食事に使う食品をその都度少し多めに購入して、使いながら定期的に新しいものを補充していく備蓄方法です。

日常的に使う食品を備蓄するため、非常食に比べて無駄が少なく、常に新鮮な状態を保つことができます。

パスタや米、缶詰、冷凍食品、レトルト食品などがローリングストックにおすすめです。

備蓄食と日常生活の食事が一体化しているため、備蓄が難しく感じにくい点や、特別な準備がいらない点が大きなメリットです。

また、緊急時でも普段と同じような食事ができるため、精神的な不安も軽減することが期待できます。

ただし、緊急時には普段通りにガスや電気が使えない可能性があるため、非常食と同様に、調理が不要もしくは簡単なものも一緒に選ぶことがおすすめです。

無理なく続けられるのがローリングストックの魅力です。

備蓄食の選び方

備蓄方法に関わらず、備蓄食にはおすすめの選び方がいくつかあります。

”緊急時に食べるもの”と考えると、簡単に栄養が摂れるものや精神的な負担が軽減できるものが良いですよね。

ここでは備蓄食の選び方を3つご紹介します。

栄養のバランスが良いものを選ぶ

緊急時でも必要な栄養素が摂取できるものを選びましょう。

緊急時は普段の生活を取り戻すために援助活動を積極的に行う方も多いですが、食事や栄養がおろそかになるとパワーがなくなってしまいます。

また、栄養不足になって体調不良になってしまう恐れも。

エネルギー源となる炭水化物や、筋力を維持するためのタンパク質、ビタミンやミネラルがバランスよく含まれたものを選びましょう。

日持ちするものを選ぶ

備蓄食は、長期間保存ができるものを選びましょう。

いつ、災害などの緊急事態が発生するかわかりません。いつ発生しても食事が摂れるように、日持ちのする食品を選び、いざという時に安心して食べられるように対策を行いましょう。

日持ちする食品は以下のとおりです。

 

・缶詰
・フリーズドライ食品
・乾麺
・真空パックご飯など

 

購入時に日持ちすることを確認しても、いざ保管しておくと忘れてしまうものです。

久しぶりに確認したら賞味期限が切れていたということは非常に多くあります。

定期的に在庫を確認して古くなったものを入れ替えるようにしましょう。

美味しいものを選ぶ

栄養バランスが良いものと日持ちするものをクリアしているものの中から、できるだけ美味しいものを選ぶようにしましょう。

緊急時は普段よりも不安感やストレスが強くなりやすいため、食べる楽しみが心の安定につながります。

普段食べ慣れている味や、好きな食品など、なんでも良いでしょう。

最近では、長期保存が可能な上に、味も工夫されたレトルト食品やフリーズドライ食品が販売されています。『緊急時にこれを食べたら気持ちが楽になりそう』と感じる食品を選んで、緊急時に少しでも安心感が得られるように備えましょう。

備蓄食料の一週間分リスト

備蓄食は何日分あれば足りるかは、人数や緊急事態がどれだけ続くかにもよりますが、ひとまず一週間程度の量を準備しておけば安心です。

ここでは、それぞれの家族に一週間でどれくらいの備蓄食が必要か、カロリーをもとにご紹介します。

食べる量によって異なってくるので、あくまでも参考程度に捉えて、自分の家族に合った量に上手く調整しましょう。

大人2人に必要な量

大人2人に必要な一週間分の備蓄食料を用意する際には、1日あたり約2,000キロカロリーを目安に計算します。

これを基に、一週間分として計算すると、1人あたり約14,000キロカロリー、2人で28,000キロカロリーが必要となります。

このカロリーを摂取するためには、以下の食材をバランス良く準備しましょう。

 

・炭水化物(米やパン、麺など)
・タンパク質(缶詰の魚や肉、豆類など)
・脂質(ナッツやオリーブオイルなど)
・ビタミンやミネラルを含む食品(缶詰の野菜や果物、ビタミンサプリメント)
・簡単につまめるお菓子

 

上記を含む食材を各日分揃え、飲料水も1日あたり3リットルを目安に用意しましょう。

おおよそ以下の画像くらいのボリュームになるでしょう。

出典:大規模災害に備える1週間分の食料備蓄例 ~家庭でできる防災対策 || ベターホーム

家族4人(大人2人+子ども2人)に必要な量

家族4人(大人2人+子ども2人)になると、上記でご紹介した大人2人分の量に加えて子ども2人分の食料が必要になります。

子どもは成長段階により必要なカロリーが変わってきますが、一般的には5〜10歳の子どもで1日あたり約1,500キロカロリーを目安に計算します。

子ども1人あたり:1,500キロカロリー/日×一週間=10,500キロカロリー
子ども2人分:10,500×2人=21,000キロカロリー

家族4人に必要なカロリー:28,000+21,000=49,000キロカロリー

合計で49,000キロカロリーが必要です。

食料の内容としては、大人用の備蓄食と同様に、バランスの取れた炭水化物、タンパク質が摂れるものが基本です。

しかし、大人と同じ食事だと好き嫌いのある子どもは食べられない可能性があります。

お菓子などの子どもでも食べやすいものを取り入れながら、必要カロリーが摂れるように工夫しましょう。

飲料水も4人分で1日12リットルを基準に用意しましょう。

赤ちゃんに必要な量

生後6か月未満の赤ちゃんは母乳やミルクが主要であるため、粉ミルクを備蓄するようにしましょう。

体重にもよりますが、1日あたり約1,000〜1,400mlのミルクを飲むことを想定して7日分の粉ミルクや水を確保しておくことが大切です。

また、哺乳瓶や消毒グッズも忘れずに準備しましょう。

6か月を過ぎて離乳食を開始している場合は、離乳食用のフリーズドライやベビーフードの缶詰、簡単に調理できる柔らかい食品を備蓄しましょう。

水は赤ちゃん用にも1日1リットルほど必要です。

高齢者に必要な量

高齢者は、年齢や健康状態によって必要な栄養や食べやすさが違うため、本人が食べやすいと感じるものを選ぶようにしましょう。

1日あたり約1800〜2000キロカロリーを摂取することが目安となるため、一週間で12,600〜14,000キロカロリーが摂取できる量を確保しましょう。

固いものや消化が難しい食品は避けて柔らかくて食べやすいものを中心に用意することがおすすめです。

最近では、レトルトのお粥や柔らかいパンなどが備蓄食として販売されています。

スープやゼリーも美味しいものがたくさんあるため、好きなものを選びましょう。

他にも、タンパク質が豊富に含まれた豆腐や魚の缶詰などを用意すると手軽に栄養を摂ることができます。

高齢者は水分補給が重要なので、1日3リットルを目安に確保しましょう。

さらに、毎日飲んでいる薬やサプリメントがある場合も緊急時用として準備するようにしましょう。

備蓄食料はどこに収納しておくべきか

備蓄食は、災害時に迅速に取り出しやすい場所に収納しましょう。

取り出しやすい棚や、玄関の近くの収納スペースなど、普段からアクセスしやすい場所に収納することが重要です。

一方で、食品を保管しておくことを考えると、単にアクセスしやすい場所を選ぶと危険です。

直射日光の当たらない涼しい場所に収納することで、食品を安全に収納することができます。

また、一つの場所に収納しておくと、地震などの災害で家が崩壊した時に取り出せないことがあります。

そのため、家の中の複数箇所に分散して収納させることで、緊急時にスムーズに取り出すことができます。

備蓄食でお悩みの方は日本BCP株式会社にご相談ください

この記事では、備蓄食の方法や必要な量などをご紹介しました。

緊急事態はいつ起こるかわからないため、早めに準備をして備えておきましょう。

もし現在、備蓄食でお困りの方は日本BCP株式会社にご相談ください。

備蓄食についてさらに知ることで、緊急事態への不安感を軽減させましょう。

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