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想定訓練の必要性は?準備しておくこと・ポイントを解説

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想定訓練とは、緊急事態に起こりうることを想定してあらかじめ行う訓練です。

緊急事態が発生した時にどのようなことが発生するかを想定して、とるべき行動を明確にすることで、いざという時に落ち着いて行動できるようになります。

この記事では、想定訓練の必要性やポイントなどについて詳しくご紹介します。

災害想定訓練の必要性

災害が起きたときに「どう動けばいいんだろう」と迷ってしまうと、危険な状況に陥る可能性があります。

そんなときに役立つのが、事前に行う災害想定訓練です。

訓練を通して、避難の手順や家族や仲間との連携方法を確認しておけば、いざというときに落ち着いて行動することができます。

また、普段は気づきにくい問題点を発見し、改善するきっかけにもなります。

ここでは、想定訓練の必要性についてご紹介します。

被害を少しでも軽減する

災害による被害を軽減するには、事前の準備が何よりも重要です。

たとえば、自宅や職場の危険な箇所を点検し、家具の固定や防災グッズの備蓄を進めるだけでも、怪我や命に関わるリスクを減らせます。

また、地域の避難場所や避難経路を確認しておけば、緊急時の行動がスムーズになります。さらに、社員や家族ともしものときの連絡方法を決めておきましょう。

災害は予測が難しいものですが、工夫や対策を重ねることで、被害の規模を小さくすることが可能です。

減災のためのスキルを身につける

災害時に役立つスキルを身につけておくことは、減災につながる大切な準備の一つです。

応急手当の方法や火災を防ぐ知識など、日常生活の中でも役立つスキルが多くあります。

また、簡易的なロープワークや避難所での快適な過ごし方を知っておくと、災害時のストレスも軽減されるでしょう。

これらのスキルを身につける方法は、講習会や地域の防災イベントに参加することです。

学んだことを家族や周りの人に共有することで、コミュニティ全体の防災力も高められます。

備えは自分のため、そして大切な人のためになります。

減災意識を上げる

日頃から減災意識を高めることは、災害時の被害を最小限に抑えることにつながります。

たとえば、ニュースや自治体の情報から災害リスクについて学び、自分が住む地域の危険性を把握することが大切です。

また、普段から防災訓練や防災イベントに参加することで、意識を高めるきっかけにもなります。

日常的に「災害を想定する習慣」を持つと、非常時に落ち着いて行動できるようになります。

災害想定訓練までに準備しておくこと

想定訓練を行うためには、主催者はあらかじめいくつかの準備をしておく必要があります。

できるだけ準備万端にすることで、本番さながらの訓練を行うことができます。

ここでは、想定訓練を行うまでに主催者が準備しておくことについてご紹介します。

想定訓練の計画の作成

災害想定訓練を実施する前に、まずは計画をしっかり作成しましょう。

訓練の目的を明確にし、どのような災害を想定するかを具体的に決めます。

たとえば、地震や火災、洪水などのシナリオを考え、それぞれに応じた行動を練習する内容を決めるのです。

また、訓練のタイムテーブルや流れを詳細に作成し、全体像を把握できるようにします。

計画を立てる際は、過去の災害事例を参考にするとより実践的になります。

この計画があることで、訓練がただの「流れ作業」ではなく、目的意識を持った意味のあるものになります。

各参加者の責任を明確にする

災害想定訓練では、参加者一人ひとりの役割や責任を明確にしましょう。

たとえば、避難誘導を担当する人や、初期消火の役割を持つ人など、それぞれの役割をあらかじめ決めておくことで、訓練の進行がスムーズになります。

また、リーダーを選任して全体の指揮を執る役割を依頼するのも良いでしょう。

責任分担をすることで、実際の災害時にも各自が自分の役割を理解して動けるようになります。

必要な物品や設備を用意する

訓練を効果的に進めるためには、必要な物品や設備をあらかじめ用意しておくことが大切です。

たとえば、防災グッズや非常食、ヘルメットなど、実際に使うものを準備しておくことで、訓練がよりリアルに感じられます。

また、避難ルートに貼る案内板や、緊急時の連絡方法を確認するための機材もあると良いでしょう。

さらに、訓練後の振り返りに使えるホワイトボードやメモ用紙なども用意しておくと、訓練内容を整理しやすくなります。

これらの準備は、災害時に必要なものを再確認する機会にもなり、防災対策全体を見直すきっかけにもなります。

災害想定訓練を行う時のポイント

災害想定訓練を行うときは、ただ漠然とやるのではなく、いくつかのポイントを押さえておくと効果がぐっと高まります。

ここでは、想定訓練を行う時のポイントを3つご紹介します。

具体的な目標設定を行う

まずは、明確な目標を設定しましょう。

ただ訓練を行うだけでは効果が薄くなってしまうため、「何を確認し、どのように改善するか」をあらかじめ決めておく必要があります。

たとえば、災害マニュアルやアクションカードを基に、参加者が適切に対応できるかを検証するのも良い方法です。

訓練の中でマニュアルの改善点や対応策の課題が見つかれば、それを基に次の対策を立てることができます。

また、訓練を行って想定される災害に対するスキルや知識が確実に身につくよう意識することが重要です。

定期的に訓練を実施する

災害時に冷静かつ迅速に対応するためには、訓練を一度だけで終わらせず、定期的に実施することが大切です。

繰り返し行うことで、参加者の記憶が鮮明になり、災害時にも慌てずに行動できるようになります。

また、定期的な訓練を行うことで、参加者にもきちんと訓練の内容を伝えられるだけでなく、組織や家庭内でのルールの見直しにもつながります。

さらに、季節や時間帯を変えて訓練を実施することで、さまざまな状況に対応できる力を養うことができます。

シナリオを設定する

リアルなシナリオを設定することは、災害想定訓練の効果を上げるために重要です。

地震や火災などの単一災害だけでなく、複合的な災害を想定すると、より現実的な対応力が養われます。

また、昼間だけでなく夜間や休日といった時間帯を変えたシナリオを設定すると、さまざまな環境下での対応力を試せます。

避難誘導訓練では避難経路の変更や複数の避難場所の確認を行うのも良いでしょう。

こうした訓練を通じて、どのような状況でも冷静に対応できる力を身につけることが可能になります。

想定訓練の関連資料

想定訓練を行う場合、データや関連する資料を参考にすることで、より良い訓練を開催することができるでしょう。

ここでは、想定訓練に関連する資料をご紹介します。

想定シナリオ|内閣府

内閣府が公開している想定シナリオは、季節や時間、場所、天気を問わない災害に対してどのように対策をしてどのように行動をするのかを考えるヒントが記載されています。

防災に関するノウハウを得ることができるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

【防災シミュレーター】想定シナリオ : 防災情報のページ – 内閣府

実践的避難訓練計画例|熊本県

熊本県が公開している実践的避難訓練計画例では、「いつ・どこで・どんな地震が起こった時に」どのような行動をとるべきかが記載された資料です。

非常に実践的な内容が書かれているので、上手く想定できない時に役立ちます。

こちらも以下のページで確認できるため、ぜひチェックしてみてください。

実践的避難訓練計画例|熊本県

想定訓練でお悩みの方は日本BCP株式会社にご相談ください

この記事では、想定訓練の必要性、準備すべきことやポイント、関連資料などについてご紹介しました。

想定訓練を行うことで、もしもの時にどのように行動すれば良いかがわかるようになります。

迅速に行動できるようになれば被害が軽減できるため、どんな状況になっても落ち着いて行動できるように定期的に訓練を行えるとベストです。

もし現在、想定訓練についてお悩みの方は、日本BCP株式会社にご相談ください。

もしもに備えて対策し、訓練を行いましょう。

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