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LPガス発電機のデメリットは?メリット・ディーゼルとの違い・補助金制度をご紹介

BCP BCP対策 非常用発電機

災害時や停電時に備え、非常用電源の導入を検討する方が増えています。

そこで注目されているのが、LPガス発電機です。

LPガス発電機は、高い電力供給が可能なだけでなく、災害時にも柔軟に対応できる点が特徴です。

この記事では、LPガス発電機のメリットやデメリット、補助金制度などについて詳しくご紹介します。

LPガス発電機とは?

LPガス発電機とは、燃料に液化石油ガス(LPガス)を使用する発電機のことです。

LPガスは、プロパンやブタンを主成分とするクリーンなエネルギーで、燃焼時に排出されるCO2や有害物質が少ないため、環境にやさしい特徴を持っています。

この発電機は、災害時や停電時の非常用電源として、また、商業施設や医療施設などで安定した電力供給が必要な場面で利用されます。

LPガス発電機のメリット

LPガス発電機には、多くのメリットがあります。

燃料であるLPガスは劣化しにくく、長期間保管しても品質が変わらないため、常備燃料として安心です。

また、供給方法が柔軟で、災害時にもタンク車などで運搬が可能です。

さらに、燃焼時の環境負荷が低く、クリーンエネルギーと言われています。

ここでは、メリットについて深掘りしてご紹介します。

劣化しにくい

LPガス発電機の大きなメリットの一つは、燃料であるLPガスが非常に劣化しにくいことです。

LPガスは気体の状態でボンベに密閉されており空気に触れることがないため、長期間にわたって品質を保つことができます。

適切な条件で保管すれば約20年もの間、変質せずに使用できるとも言われています。

ディーゼル燃料やガソリンなどの液体燃料と異なり、定期的な入れ替えの必要が少ないため、メンテナンスの負担が軽減される点も魅力です。

また、LPガスはガス事業者が管理する仕組みになっているため、使う人が細かい管理をする必要がないことも安心感につながります。

災害時に供給しやすい

災害時において、LPガス発電機が注目される理由の一つは、燃料供給が非常に柔軟であることです。

LPガスはタンクやボンベで個別に管理されているため、配管などのインフラが被災しても供給が可能です。

例えば、タンクローリー車などを使って直接運搬できるため、災害後でも迅速に対応できます。

東日本大震災の際には、LPガスが他の燃料よりも早く復旧し、多くの家庭や施設で役立てられたことが報告されています。

また、災害時のような緊急時には、柔軟な供給体制が重要ですが、LPガスはこの点で非常に優れています。

こうした特性から、非常用発電機として安心して利用できるエネルギー源といえるでしょう。

環境にやさしい

LPガスは、燃焼効率が高く環境負荷が少ないことから、クリーンエネルギーとして評価されています。

燃焼時のCO2やNOx(窒素酸化物)の排出が少なく、空気を汚さない点が特徴です。

さらに、すすや灰もほとんど発生しないため、発電機自体のメンテナンスも簡単です。

LPガスは、家庭や飲食店などの日常利用から、工業用途、自動車燃料まで幅広く使われていますが、発電機においてもその特性が生かされています。

LPガス発電機を導入することで、環境にやさしいエネルギー供給が可能になり、地球環境への負担を減らすことができます。

LPガス発電機のデメリット

LPガス発電機には多くのメリットがありますが、注意すべき点もいくつかあります。

ここでは、デメリットを3つご紹介します。

法定点検が必要

LPガス発電機を安全に使用するためには、法律で定められた点検を定期的に行う必要があります。

消防法に基づいて年に2回の保守点検が義務付けられており、電気事業法では年に1回の保安検査が必要とされています。

この点検作業は、専門業者に依頼することがほとんどで、点検費用や時間が発生します。

初めて発電機を導入する人にとっては手間やコストの負担と感じられるかもしれません。

しかし、これらの点検をしっかり行うことで、機器の信頼性を保ち、万が一の際にも安心して使える状態を維持できます。

他の発電機よりも価格が高め

LPガス発電機は、初期導入費用が他の発電機に比べて高めである点がデメリットと言えます。

その理由の一つとして、対応機種のラインナップが少なく、製造コストが割高になりがちなことが挙げられます。

また、設置場所や必要な電力量によっては、特注品としてオーダーするケースもあり、さらにコストが上がることも。

一方で、ディーゼル発電機などは種類が豊富で生産台数も多いため、比較的手頃な価格で導入できます。

ただし、LPガス発電機の導入を考える場合でも、補助金や助成金を活用することで費用を抑えることが可能です。

種類が少ない

LPガス発電機は、ディーゼル発電機などと比べると市場でのシェアが小さいため、選べる機種の種類が少ないというデメリットがあります。

特に、発電機の出力範囲が限られている点が特徴で、一般的には8kVAから50kVA程度の出力に対応するものが多く、より大規模な用途には対応が難しいことも。

また、需要が高まっている一方で参入メーカーが少なく、希望するスペックに合った機器が見つからないケースもあります。

そのため、LPガス発電機を選ぶ際には、対応する出力や性能が自分のニーズに合っているかどうかを確認するようにしましょう。

LPガス発電機とディーゼル発電機の違い

LPガス発電機とディーゼル発電機には、それぞれ特徴があります。

ディーゼル発電機は軽油を燃料とし、電力需要の変動にも安定して対応できる点が魅力です。

そのため、長時間の運転が可能で、ブレーカーが落ちにくいという特長があります。

また、普及率が高く、機種の種類が豊富で、必要な出力や用途に合わせた製品を選びやすいのもメリットです。

さらに、燃料効率が高く、燃料消費量が少ないため経済的ですが、振動や騒音が大きいため使用環境への配慮が必要です。

一方、LPガス発電機は燃料が劣化しにくく、保管が簡単な点が特徴です。

また、環境負荷が低いのも魅力です。ただし、ディーゼル発電機に比べて初期費用が高く、対応機種が少ない点がデメリット。

それぞれの特徴を理解し、使用環境に応じて選ぶようにしましょう。

LPガス関連の補助金制度

LPガス関連の補助金制度を上手く活用することで、少ない費用で緊急時の対策を講じることができます。

ここでは、補助金制度の一つ、「石油ガス災害バルク等の導入事業費補助金」をご紹介します。

石油ガス災害バルク等の導入事業費補助金

「石油ガス災害バルク等の導入事業費補助金」は、経済産業省が実施する補助金制度で、災害時の備えを目的としています。

この制度では、医療施設や福祉施設、公的避難所などの重要なインフラ施設において、災害時でもライフライン機能を維持できるよう、自衛的な燃料備蓄を推進するための費用が一部補助されます。

例えば、大規模な災害が発生し、電力や都市ガス、水道の供給が途絶えた場合でも、これらの施設では3日以上にわたり必要な機能を維持することが求められます。

この補助金を活用することで、LPガス災害バルクや関連設備を設置し、安定したLPガスの供給を確保できる仕組みを整えることが可能になります。

結果として、避難困難者や災害被災者への支援体制を強化し、地域の安全性を高めることにつながります

詳しくは、以下のページからチェックしてみてください。

利用できる補助金 | GENERAC 常用/非常用 ガス発電機

LPガス発電機でお悩みの方は日本BCP株式会社にご相談ください

この記事では、LPガス発電機のメリットやデメリット、補助金制度などについて詳しくご紹介しました。

緊急時に役に立つガスなので、備えとして検討してみてはいかがでしょうか?

もし現在、LPガス発電機でお悩みの方は、日本BCP株式会社にご相談ください。

用途や環境に合った発電機を提案させていただきます。

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