企業が防災カードを作成するメリットは?記載する内容・作成方法もご紹介

個人の基本情報や緊急連絡先、避難場所などの情報を記載した防災カードを作成することで、緊急時でも落ち着いて正しい行動をとることができます。
企業が率先して作成をすることで、BCP対策の一環にもなるため、外部からの評価対象にもなるでしょう。
この記事では、防災カードを作成するメリットや記載内容、作成方法についてご紹介します。
企業の防災カードとは?
企業の防災カードとは、従業員をはじめとする関係者が災害時に安全で迅速に避難・行動できるようにするために作成するカードです。
このカードには、避難場所や緊急連絡先、応急手当の方法などを記載し、緊急時に必要な情報がひと目でわかるようにします。
緊急時に携帯することで、災害発生時でも落ち着いて対応でき、自身や周囲の人の安全を守ることができます。
企業が防災カードを作成するメリット
企業が防災カードを作成することで、社員の安全を守り、緊急時に正しい対応ができるようになります。
防災カードには、避難場所や応急手当の方法などを記載し、いざという時に役立ちます。
ここでは、防災カードを作成するメリットについてご紹介します。
命を守ることにつながる
企業が防災カードを作成することは、企業の関係者の命を守るために非常に重要です。
防災カードには、避難経路や緊急時の連絡先、医療に関する情報などを記載し、災害発生時にすぐに行動できるように対策をしましょう。
特に地震や火災といった突然の災害では、事前に準備をしておくことで避難や救助に役立ちます。
ここでは、防災カードを作成するメリットについて詳しくご紹介します。
緊急時に落ち着いて行動できる
緊急事態が発生すると、通常どおりに行動することは難しく、パニックに陥って冷静な判断ができなくなることがほとんどです。
しかし、防災カードを持つことで、避難の方法や場所があらかじめ確認できるため、落ち着いて行動が取れるようになります。
避難ルートや集合場所がわかっていれば、従業員同士がスムーズに連携しやすくなり、安全に避難することが可能です。
緊急時は冷静さが何より重要で、そのために防災カードが役立つでしょう。
BCP対策として評価される
防災カードの作成は、企業のBCP対策の一環として評価される対象になります。
災害が発生しても迅速に行動でき、さらには企業活動を継続できるための準備が整っている企業は、取引先などの外部からの信頼も高まります。
また、BCP対策が充実している企業は、予期せぬ状況でもすぐに業務を再開できるため、経済的な損失を抑えることが可能です。
防災カードに記載する内容
防災カードには、社員が災害時にすぐに対応できるよう基本的な情報を記載するようにしましょう。
例えば、緊急連絡先や避難場所、医療情報、災害用伝言ダイヤルの使い方などが含まれ、災害時に迅速な対応を可能にします。
ここでは、防災カードに記載する内容について詳しくご紹介します。
基本情報
防災カードに記載する基本情報は、非常時でも迅速に対応するために必要な項目です。
主に以下の内容を記載します。
・氏名
・所属部署
・社員番号
上記のように、個人を識別できる情報を記載しておくことで、救助活動や安否確認がスムーズにできるようになります。
また、持病がある場合やアレルギーの情報があれば一緒に記載することで、配慮を受けやすくなります。
緊急連絡先
防災カードに緊急連絡先も記載することで、災害時でも迅速に連絡が取れるようになります。
連絡先として記載するのは、家族や友人、会社の関係者など、いざという時にすぐ連絡が取れる相手を記載しておくと良いでしょう。
また、万が一の場合に備えて医療機関と連絡が取れる体制を整えておくと、スムーズに対応できます。
緊急連絡先は安心のもととなり、大切な方との連絡をつなぐ重要な情報と言えるため、必ず記載するようにしましょう。
避難場所・避難方法
避難場所や避難方法を防災カードに記載することで、災害時に安心して迅速に避難することができます。
避難場所として、近隣の避難所や安全な集合場所を明記し、いざという時に迷わず向かえるようにしておきましょう。
また、避難経路やどの階段・出口を使用するかなど、具体的な避難方法を示しておくことが重要です。パニックになりがちな災害
時でも落ち着いて行動でき、安全な避難ができるようになります。
医療に関する情報
防災カードに医療に関する情報を記載しておくと、いざという時に専門的な医療ケアが受けやすくなります。
持病やアレルギー、常用している薬の情報があると、医療従事者が対応しやすくなるからです。
また、健康状態や必要な薬の種類を記載しておけば、万が一、本人が話せない状況になっても周囲の人がサポートできるようになります。
災害用伝言ダイヤルの使用方法
災害発生時は通信が混乱しやすく、家族や友人と直接連絡が取りにくいことが増えるでしょう。
そうなった場合に役立つのが、災害用伝言ダイヤルです。
防災カードには、伝言ダイヤルの使い方を簡潔に記載しておくと、必要なときにすぐに活用でき、家族や大切な人と無事を伝え合うことができます。
番号のダイヤル方法やメッセージの録音・再生方法を、誰が見てもわかるように記載しておけば、安否確認がとりやすくなります。
応急手当の方法
防災カードに応急手当の方法も記載しておけば、緊急時に周囲の人が応急処置を施せるようになります。
例えば、止血や心肺蘇生の基本手順を簡単に記しておくと、いざという時に医療従事者でない人でも人を助けることができます。
また、けがや病状の手当ての方法が分かっていれば、救急車が到着するまでの間も対処を進められるため、助かる確率が上がるでしょう。
応急手当の方法を記載しておくことは、災害時に命を守るために重要なものです。
企業の防災カードの作成方法
防災カードは、エクセル形式のテンプレートを活用する方法や、業者に依頼する方法があります。
テンプレートを使えば手軽にカスタマイズが可能で、業者に依頼すると企業の規模や業種に合ったオリジナルのカードを作成してもらえます。
ここでは、防災カードの作成方法についてもう少し深掘りしてご紹介します。
エクセル形式で配布されているテンプレートを活用する
防災カードを作成する時は、エクセルなどのデータで配布されているテンプレートを活用することで、簡単に作成できます。
テンプレートをダウンロードして、必要な項目を自由にカスタマイズするだけで、オリジナルの防災カードの完成です。
また、レイアウトやカラーなどを変更すれば、見やすく使いやすいカードを作成することが可能です。
防災カードを初めて作成する場合でも安心ですね。
以下は、実際に公開されているテンプレートの例です。このようなテンプレートを上手く活用して作成してみてください。
「防災・危機管理」の無料テンプレート(書式)一覧(エクセル)|ビジネスフォーマット(雛形)のテンプレートBANK
業者に依頼する
防災カードの作成を業者に依頼するのも一つの手です。
専門の業者に頼むと、企業の規模や業務内容に応じた防災カードを作成してもらえます。
また、プロの視点で必要な項目やレイアウトの工夫が施されるため、非常時にも分かりやすく、すぐに役立つ内容が揃うのもメリットです。
さらに、見やすいデザインや丈夫な素材での作成が可能な場合もあるため、社員が携帯しやすい仕様にすることも可能です。
初めて作成する場合や、プロにお任せしたい場合は、業者に依頼することを検討してみてください。
防災カードでお悩みの方は日本BCP株式会社にご相談ください
この記事では、防災カードを作成するメリットや、記載内容などについて詳しくご紹介しました。
パニックになりやすい緊急時に、防災カードがあることで不安感を軽減し、落ち着いて行動できるようになります。
もし現在、防災カードについてお困りごとがある場合は、ぜひ日本BCP株式会社にご相談ください。
緊急時に役立つ防災カードを作成できるよう、お手伝いさせていただきます。
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